漢字の選択

先日閉幕した府中市美術館企画展「長沢蘆雪」。

「長沢」は現代表記、「蘆雪」は旧字を残す。
この混在が少し気になりました。

2026-05-04T05:32>「長沢蘆雪」なのは何故
https://x.com/suchowan/status/2051037274054459624

本人が「圓山應擧」と書いていても、現代の表記はふつう「円山応挙」
です。そうであれば、本人が「長澤蘆雪」と書いていても、現代表記
としては「長沢芦雪」になりそうです。

実際、「芦雪」表記も広く使われています。したがって「長沢蘆雪」
という表記は、単純に本人の署名に合わせたというより、主催者側の
編集判断によるものと見た方がよさそうです。

そういえば、以前、

 2016-09-10 「驚きの明治工藝

| 東京芸術大学でも東京藝術大學でもなく東京藝術大学
| ちなみに國學院大學は両方とも「學」

という例を挙げました。大学名でも、どの字を旧字で残すかは一様
ではありません。

ところが、もっとすごい例↓を拾いました。

2026-05-08T00:19>同じ字形を二回以上使うことを避ける
https://x.com/BlackCatAnalogy/status/2052407905610310001

>東京學藝大學

Web では該当フォントを見つけられませんでしたが、「大學」の
「學」のカンムリは「擧」と同じです。引用元指摘のように、同じ
字形を二回以上使うことを避けたのでしょうか?

以前から気づいていた「東京藝術大学」や「國學院大學」に加え、
「長沢蘆雪」「東京學藝大學」と短期間に複数の事例を拾ったので、
漢字表記は「旧字か新字か」という二分法では済まず、固有名詞ごと
にかなり細かな選択が行われているらしい、というメモとして残して
おきます。

この記事へのコメント