「引札暦からカレンダーへ」(フォローアップ)

昨年のカレンダーの日の講演は引札暦が主題でしたが、

 2026-03-14 「引札暦からカレンダーへ

で紹介の4月8日のミニフォーラムでは、その後のカレンダーまで含めた
150年にわたる「ギョーカイ」の歴史そのものを扱う内容となり、
“ミニ”というより丸々3時間のフォーラムでした。

全体にカレンダーは時代の変遷を反映しているという印象でしたが、
その第一が、ちょうど150年前の4月から始まった週休制です。

 2012-08-04 半ドン
| 明治9年太政官達27号(明治9年3月12日)

ただ、この時点では週休制の対象は公務員など限られた人々。

週休制の一般への普及と、“七曜表”形式カレンダー[1]の普及とは連動する
のではないか。そんな発想からでしょうか、リモートで質問が出ると、

(上限ということではないのでしょうが)明治44(1911)年の“七曜表”

 https://library.nao.ac.jp/kichou/archive/okada/04/191101/kmview.html

の事例が紹介されました。

私は、紹介された引札の例の中に、

 2019-11-20 雛人形の左右の並び

の変遷と連動していそうなものがあったので関連質問をしたのですが、
残念ながら変遷を議論できるほどのサンプル数はないとのことでした。

時代の変遷と言えば、約60年前のカレンダーに登場した方々。
横綱大鵬はいまやお孫さんが現役力士。一方、藤城清治さん[2]
吉永小百合さんは、ご本人がなお現役であることに驚きます。

[1] 業界用語でいう“月表”などが当てはまります。
[2] 4月17日で満102歳 [2026-04-16 追記]

この記事へのコメント

のねむ
2026年04月12日 10:24
明治9年3月30日の東京日日新聞に「大蔵省録事」として

⋯土曜日ハ⋯該日當省租税寮収税金交附時間午前第十時限ト相定候⋯
明治九年三月廿九日 大蔵卿 大隈重信

とあります。当然ですが役所を使う一般人も週を意識する必要があったわけです。
また、3月24日の同新聞には「一の日が休刊でしたが4月から日曜休刊にします」的なことが書かれていますし、次の年表
https://www.archives.go.jp/exhibition/digital/meiji/history.html
には「明治9年(1876)5月 小学校の休日を日曜日とする」とあります。

週の普及は思いのほか早く、七曜表形式カレンダーの普及はその後だったのではないかという気がします。
suchowan
2026年04月13日 08:04
コメントありがとうございます。

週休制の普及が“七曜表”形式カレンダーの普及に先行するというというのは同意見です。
週休制が普及して、対応したカレンダーが“売れる”と判断しなければ作らないはずですから。

それを勘案しても明治44(1911)年は少し遅い気がしたので、本文では「(上限ということではないのでしょうが)」「事例」と書きました。