物質量の単位 mol の細くない話

 2026-01-12 物質量の単位 mol の細かい話

| 「細かくない」話の方については、追って別記事を書く予定です。

実は、「細かくない」話とは、

 2024-10-04 物質量の自然単位(補足)

|| 今回の改定では“the elementary entities must be specified”
|| というクローズがなくなったようです(→ Wikipedia)

のことでした。このクローズがなくなったことで、国際単位系による
理解が普遍単位系の理解から遠ざかり、普遍単位系の、

 助数詞を“要素指定付き物質量単位”の alias とみなす

解釈の正当性を阻害するのではないか…という危惧が、2024-10-04 の
記事の背景でした。

しかし、今年の初め頃に AI たちと行った“壁打ち”での議論は、

 その危惧はあたらない。当該クローズはなくなったものの、直近版の
 国際単位系でも、物質量には要素指定が伴うという思想は維持されて
 おり、むしろ“must”の記述が消えたことは普遍単位系にとっても都合
 が良い。なぜなら“must”であれば、鉛筆と針金に対応する物質量単位
 の alias に、同じ“本”を用いることは不都合になるが、“must”が
 なくなったことで、同じ“本”を用いることが許容されるようになり、

  単位と助数詞の概念は、緩やかにグラデーションでつながっていて、
  「境界を明確に引く」必要はない

 という普遍単位系の思想に、より合致するようになった。

…が結論となりました。そこで、revised.pdf を改訂して、Appendix A.1 の特に
(4) を追加したのでした。

付け加えれば、ここでも、

 2012-07-29 色即是空 空即是色

の考え方を踏まえ、

 色 … 具体的存在(要素指定付き物質量)
 空 … 関係構造(化学反応式)

と考えるとわかりやすいです。前者から“要素指定”を取り除くと系が
成立しなくなる。

さらに、化学反応を起こさなくても、より広義に“要素指定付き物質量”
どうしの対応関係が付けばよい。そう考えると、経済活動の“物々交換”
も視野に入ってきます。ここまで来れば“物金交換”も隣接するカテゴリ
でまとめることができる。

 units.pdf の最後に加えた通貨の単位“mon”は、英語の“ money”と
日本語の“文”(mon)から連想して単位名を決めたので、“mol”⇔“mon”
と語尾一字の違いになったのは偶然です。結果的に、

 2026-01-23 カルテットたちの三次元配置

で記述したように配置されたのは意外で、自分の意志を離れて自発的に
システムが成長し始めた感があります。

[関連記事] 2022-04-28 「合併」と「増加」

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