『立ち読みの歴史』

標題の本[1]には「こんな切り口があるのか!」とびっくり。

江戸時代の「絵草紙屋」の流れをくむ「雑誌屋」が明治の
中期に現れ、その開架の構造を前提として「立ち読み」と
いう“習俗”が成立した。

同書が定義する“習俗としての「立ち読み」”は欧米にはなく、
その概念を指すことばもなかった由。

また、音読から黙読への変化も興味深い。

ふと気になって、20年余り積読になっていた別の本[2]を確認して
みると、p.167 や p.169 にある17-18 世紀の西洋の書店の絵の
ような配置では、確かに客は勝手に本を取り出して読めません。

p.182 あたりのサミュエル・ピープスの話も、標題の本の十章
にある「特定階層がする立ち読み」に相当し、“習俗としての
「立ち読み」”とは異なる。

[1] 『立ち読みの歴史
[2] 『本棚の歴史

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