「正月」と「1月」関連のロジック整理

 2025-01-11 「正月」と「1月」(つづき)

の件、

 2025-05-12 「再検討」2.3節のロジックのフロー整理

のようにロジックを整理しておきましょう。

 頒暦で、太陰太陽暦時代は「正月」と表記したものを、
 明治改暦以降の太陽暦では「1月」と表記している。
       ↓
 「カレンダーの日」講演会で話題の“祭事の月遅れによる混乱”は、
 改暦検討当時から想定できたはず。
       ↓
 「正月」は年の最初の月を指す[1]ことばなので、改暦検討途中で
 当該「1月」が最初の月にならないような案を議論していた?
       ↓
 「1」が最初でない例は他にもある。明治改暦で採用した時刻制度だ [2]
 (主観的な気づき)
       ↓
 明治改暦では時刻に関して、「1時」が最初でない欧米のデファクト

  12,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11

 を参照[3]&改変して、

  0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11(,12[4])

 としている(→2021-08-12 明治改暦の布告の時刻の表(午前と午後))。
       ↓
 日付に関しても同じく、

  12,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11
   大寒を含む太陽暦の月(太陰太陽暦の師走(12月)に対応) → January
   雨水を含む太陽暦の月(太陰太陽暦の睦月(正月)に対応) → February 当該「1月」
         …
   冬至を含む太陽暦の月(太陰太陽暦の霜月(11月)に対応) → December


 を参照して改変し、

  0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11(,12[4])

 とする案を検討したのではないか?
 (日付時刻に共通のロジックを適用することは客観的にありえる)


脈絡が不明になってしまった「正月」→「1月」ですが、中間に、

 12,,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11
         「正月」は年初でない月にはそぐわない
 12,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11
         年初の月の番号は次月の1より小さくあるべき
 ,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12
        ⇩ 結局、日付の月には「0」を採用せず、ひと月ずらした
 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12
 [5]

という“補助線”を引いてみると理解できると思います。

[1] → 2025-05-24 正月と歳首 [2025-05-30 追記]
[2] 「再検討」2.3節のロジックのフロー整理 の「他にもある。頒暦だ」に並行
[3] → 「「『日本暦日原典』による明治改暦に関する通説の再検討」の懸案」 注37
[4] 前後に両属?
[5] October が“8の月”の意であるように、この行も自明ではない。

 → つづく

[関連記事] https://suchowan.seesaa.net/search?keyword=明治改暦

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