「香盤時計の再評価」
安藤隆雄さんの「香盤時計の再評価」(『日時計』第20号[1])を拝見。
香盤時計では単に一様な物理時間が計れるというだけでなく、具体的に、
短辺1単位に対して長辺4単位の“┏━”という形状を5つまとめてセット
にし、4セットで1日を計るようになっていた由。つまり、短辺1単位が
燃え尽きる 1/100 日(=14.4分)が時間の単位[2]となります。
2017-05-25 60:40
の系列の話題で、具注暦の日の出・日の入り時刻の単位が1/50 日である
にも関わらず、昼夜の長さの単位が 1/100 日と、異なる単位が混在して、
後者に 60:40 ~ 40:60 が用いられていたこと。
>暦Wiki-昼夜の刻数 - 国立天文台暦計算室
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/C3EBCCEBA4CEB9EFBFF4.html
三角法に関する知識が深化して、時刻をより精密に計算できるように
なったにも関わらず、昼夜の長さが 60:40 ~ 40:60 という概数のまま
だったこと。
物理時間を 1/100 日を単位として計る道具が普及していたことが、
これら2つの問題の背景にあるのかもしれません。
[1] 直接のリンクに変更 [2025-08-20]
[2] 薄明時間にあたる36分は ちょうど2.5単位。
[関連記事]
2015-07-12 『廃墟の休日』 [2025-03-29 追記]
(線香時計 ― 『タイムスクープハンター』「われら時の番人」)
2015-08-28 ひどけい第11号
香盤時計では単に一様な物理時間が計れるというだけでなく、具体的に、
短辺1単位に対して長辺4単位の“┏━”という形状を5つまとめてセット
にし、4セットで1日を計るようになっていた由。つまり、短辺1単位が
燃え尽きる 1/100 日(=14.4分)が時間の単位[2]となります。
2017-05-25 60:40
の系列の話題で、具注暦の日の出・日の入り時刻の単位が1/50 日である
にも関わらず、昼夜の長さの単位が 1/100 日と、異なる単位が混在して、
後者に 60:40 ~ 40:60 が用いられていたこと。
>暦Wiki-昼夜の刻数 - 国立天文台暦計算室
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/C3EBCCEBA4CEB9EFBFF4.html
三角法に関する知識が深化して、時刻をより精密に計算できるように
なったにも関わらず、昼夜の長さが 60:40 ~ 40:60 という概数のまま
だったこと。
物理時間を 1/100 日を単位として計る道具が普及していたことが、
これら2つの問題の背景にあるのかもしれません。
[1] 直接のリンクに変更 [2025-08-20]
[2] 薄明時間にあたる36分は ちょうど2.5単位。
[関連記事]
2015-07-12 『廃墟の休日』 [2025-03-29 追記]
(線香時計 ― 『タイムスクープハンター』「われら時の番人」)
2015-08-28 ひどけい第11号
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