クローズドシステム(補足)
2023-09-16 クローズドシステム
|その後『人新世の「資本論」』を読みましたが、上記の「社会」を
|「地球」に置き換えて、分断をせずに全体をクローズドシステムと
|して捉えることが、現代においてこそ大事だと認識させられます。
ただし、同書に必ずしも同意しているわけでもありません。
同書のポイントは、
(1) (a) 人間の活動は地球に大きな影響を与えるようになって来ていて、
(b) 成長の限界に達している。
(2) 解決策は“コモン”の共同管理である。
(1) → (a) は成立するが、(b) はまだだろう。
(2) → 解決策ではなく、どう管理するかという課題の出発点だろう。
(過去には、独裁者が管理するという実例ばかり)
昨年に読んだ時点では、事実として(1)の(b) は単にまだだと考えていましたが、
その後、
2024-09-27 信用創造
|『現代の金融入門』
の110頁あたりの議論で、市場は現状に対して反応するのではなく、将来の予測に
対して反応する[1][2]という指摘があり、さらに、クルーグマンが考える「流動性の罠」
の発生条件に、「未来の生産性が今の生産性より低い」と市場が考えることを挙げて
いる[3]ことからすると、(1)の(b)のように予測すること自体、問題を悪化させる状況が
あると思うようになりました。
[1] pp.108-111 金融政策ルールとフィリップス曲線
>労働市場の需給関係が同じでも、将来高いインフレ率が予想される場合には、高い
>賃金上昇率が労働者から求められるはずであり、企業もそれを受容するはずだから
>である(逆は逆)。こうした主張に従えば、
> インフレ率 = 将来の予想インフレ率+インフレ率γ×(自然失業率-実際の失業率)
>というのが、本当のフィリップス曲線だということになる。
[2] だからこそ、一貫性のある金融政策を市場に対して約束できるように
中央銀行の政府からの独立性が求められる。
[3] 『クルーグマン教授の経済入門』360頁あたり
[前回記事] 2024-12-05 自給自足
[関連記事] https://suchowan.seesaa.net/search?keyword=クローズドシステム
[2025-01-09 追記] 参考
>AIの環境負荷が気候変動対策の足かせとなる──
>特集「THE WORLD IN 2025」 _ WIRED.jp
https://wired.jp/article/vol55-well-count-the-true-cost-of-generative-ai/
|その後『人新世の「資本論」』を読みましたが、上記の「社会」を
|「地球」に置き換えて、分断をせずに全体をクローズドシステムと
|して捉えることが、現代においてこそ大事だと認識させられます。
ただし、同書に必ずしも同意しているわけでもありません。
同書のポイントは、
(1) (a) 人間の活動は地球に大きな影響を与えるようになって来ていて、
(b) 成長の限界に達している。
(2) 解決策は“コモン”の共同管理である。
(1) → (a) は成立するが、(b) はまだだろう。
(2) → 解決策ではなく、どう管理するかという課題の出発点だろう。
(過去には、独裁者が管理するという実例ばかり)
昨年に読んだ時点では、事実として(1)の(b) は単にまだだと考えていましたが、
その後、
2024-09-27 信用創造
|『現代の金融入門』
の110頁あたりの議論で、市場は現状に対して反応するのではなく、将来の予測に
対して反応する[1][2]という指摘があり、さらに、クルーグマンが考える「流動性の罠」
の発生条件に、「未来の生産性が今の生産性より低い」と市場が考えることを挙げて
いる[3]ことからすると、(1)の(b)のように予測すること自体、問題を悪化させる状況が
あると思うようになりました。
[1] pp.108-111 金融政策ルールとフィリップス曲線
>労働市場の需給関係が同じでも、将来高いインフレ率が予想される場合には、高い
>賃金上昇率が労働者から求められるはずであり、企業もそれを受容するはずだから
>である(逆は逆)。こうした主張に従えば、
> インフレ率 = 将来の予想インフレ率+インフレ率γ×(自然失業率-実際の失業率)
>というのが、本当のフィリップス曲線だということになる。
[2] だからこそ、一貫性のある金融政策を市場に対して約束できるように
中央銀行の政府からの独立性が求められる。
[3] 『クルーグマン教授の経済入門』360頁あたり
[前回記事] 2024-12-05 自給自足
[関連記事] https://suchowan.seesaa.net/search?keyword=クローズドシステム
[2025-01-09 追記] 参考
>AIの環境負荷が気候変動対策の足かせとなる──
>特集「THE WORLD IN 2025」 _ WIRED.jp
https://wired.jp/article/vol55-well-count-the-true-cost-of-generative-ai/
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