『みんなで読む源氏物語』

標題の本は様々な切り口の分析を纏めていて編集者の技量に感心。
# ハヤカワ新書は攻めたものが多い印象

ひとつだけメモしておくなら第8章データサイエンスが解き明かす
p.243 の
>文学研究者・文学者にとってみれば、同じ紫式部であっても、違う
>意図で物語を書いているのだから文体を変えることもあるだろう

>そこで議論が平行してしまう。

違う意図で同一人物が書いた文章において、どのような部分が変り、
どのような部分が変らないか、外国の事例なども含めてデータを
集積していけば、より議論の精度が増すのでしょうか。あるいは
それだけでは解決しない平行線なのか、今後どうなるのでしょう。

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この記事へのコメント

yhkondo
2024年01月17日 12:26
コメントありがとうございます。あのあたりは文学研究者の方にも配慮してすこし「和らげて」ありますが、おっしゃるとおりと思います。今後ぜひ進めていきたい研究です。