藤井竜王359局300勝59敗

昨日300勝のキリ番が報道されたので区切りの計算をしてみました。

 →fujii-rate.pdf

計算に用いたスクリプトはこちら(→Gist)で、
例によって30局の移動平均です。

今年度は現時点で35勝7敗なので年度最高勝率(0.8545)を更新
する可能性が残されています。

 42勝7敗 (0.8571) (あと7勝0敗)
 48勝8敗 (0.8571) (あと13勝1敗)
 53勝9敗 (0.8548) (あと18勝2敗)
 59勝10敗 (0.8551) (あと24勝3敗)

今年度の残りの対局を全部勝つと18勝積みあがりますから記録更新。

1敗して最も勝数が減るのは棋王戦の挑戦者決定戦と朝日杯本戦の
1回戦で、その場合でも残りの棋戦で14勝以上積みあがりますから
やはり記録更新。

2敗でも、その負けがタイトル戦シリーズ(棋王戦か王将戦)での
ものなら、全部勝つ場合と同じく18勝積みあがりますから記録更新。
順位戦で負けがあった場合は、プレイオフ[1]で勝ち星を積み上げられ
る可能性があり最大21勝まで積みあがりますから、計算上は更新の
可能性が残ります。

今後最大21勝までなので3敗すると記録を更新できなくなります。

これまでの5勝1敗ペースを9勝1敗ペース[2]に上げるのは難しそう
ですが、さてどのような結果になるでしょう。

[1] 順位戦で今後1敗なら最大4者、2敗なら最大6者プレイオフ。
  今後1敗で7勝2敗の4者プレイオフを勝ち抜いた場合、朝日杯
  またはNHK杯のどちらかの準決勝で敗退しても計算上は記録更新の
  可能性が残ります。

[2] 一昨年度から昨年度始めにかけての19連勝の前後はこのペース

[前回記事] 2021-11-04 藤井三冠300局252勝48敗

[2023-02-06 追記]
 その後、王将戦と順位戦で各々1敗して、残る可能性は、
 | 53勝9敗 (0.8548)
 のみとなりました。
 今年度に残る、王将戦・棋王戦・順位戦、朝日杯・NHK杯の
 5棋戦すべてで2戦全勝すればぎりぎり達成する計算ですが、
 順位戦で2勝するにはプレイオフを含めねばならず、新記録の
 達成には広瀬八段の順位戦本割最終局勝利という他力が必要な
 状況です。

[2023-02-10 追記]
 本日、王将戦でさらに1敗して終戦となりました。

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