新月の初見

 2021-04-27 暦文協ミニフォーラム

ドゥエル先生の
|>「初月観察について─新月の見える日時はいつか」

日本での新月の初見はイスラーム暦より1日遅れるくらいが
現実にあっているという分析がありました。

確かに講演の冒頭で紹介されていた世界地図の ILDL[1]
見ても5月12日の夕方に初月が観察できるのはアフリカ西部
よりも西の地域で、中東よりも東では翌日にならないと月は
見えないはず…

Google でラマダーンを検索して、

>2021 ラマダーン.
>夕方に開始: 4月12日 月曜日
>夕方に終了: 5月12日 水曜日

となるのとはズレがあります。

報道によれば5月13日の昼にはもう断食はしていない[2]ので、
暦としては Google は正しい。

when_exe Gem のイスラーム暦では、月初を30年11閏の
単純な周期で決定する TabularIslamic と、新月の初見[3]
基づいて計算する EphemerisBasedIslamic の両方式が
提供されており、hosi.org で表示するイスラーム暦は

 2013-03-10 EphemerisBasedIslamic

での説明のとおり選択できます。EphemerisBasedIslamic
を選択した場合の観測地のデフォルトはメッカです。
ただ、当時とは UI が少し変わったので、現在は設定は、

 http://hosi.org/cookies/Islamic

から行います[4]

こちらも5月13日がシャウワール月の1日です。

[1] International Lunar Date Line (→ 2012-07-22 ラマダーン )
[2] 5月12日の夕方に始まる1日がラマダーン明けの祭日。
  暦文協カレンダーでも同祭日は5月13日を予定。
[3] moon_visibility の計算は Formula#moon_visibility
[4] → [Calendar/When/Ruby/1.実行環境/4.railsデモ/Preference]

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック