『古代マヤ文明』

大昔、 マイケル・D.コウ『マヤ』を読んだ際に、寺田和夫さん[1]
訳者あとがきに、共訳者に娘さんが生まれて、当然“マヤ”と名付
けたという話が書かれていたのを奇妙にも覚えています。『マヤ』
の日本語訳の出版は1975年。

標題の本の著者の方の生年は1979年の由。その娘さんよりもお若い。
もう一世代以上が経過した計算です。

その間に、

・マヤ文字の解読が大きく進展した。
・考古人骨の科学的分析技術が適用できるようになった。
・LiDAR技術が広域測量を可能にした。

などがあって、古代マヤ文明の理解が劇的に深まった。結果、
“謎の文明”が科学的に研究されて、新たな謎が浮かび上がる
という構図です。

暦関連に関わる話題としては、コラム4によれば最近は長期暦の
暦元として GMT+2 が主に用いられるようになったとのことで、

 http://hosi.org:3000/cookies/LongCount

では、JDN of Epoch として 584285 の方がベターということ
になります。現状、デフォルトは 584283 になっているので
お気を付けください。

[1] 教養学部の通年講義「人類学」の前半の自然人類学が寺田
  和夫さん、後半の文化人類学がが大林太良さんでした。

[関連記事] 2017-03-02 「神話の進化

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