不定時法の補足

 2012-10-16 萩藩の報時

| 暦法に詳しいごく限られた人々以外の、公私問わずほとんどの人々に
| とって、十二辰刻も不定時法で用いられていたのではないでしょうか。

 2013-12-25 十二辰刻と不定時法

| 2) 柳河春三『西洋時計便覧』(明治2年)の変換テーブル
|  八月、二月の中 ― 子ノ時は、十二時から一時四八分
|  丑ノ時は、一時四八分から三時三六分
|   …
| と十二辰刻を不定時法でかつ半時遅れで解釈している。

 2014-05-21 天保暦の二十四節気の丸め

| 天保暦の二十四節気の時刻は、不定時法で
|
|  今暁九時七分
|
| などのように表現されています。10分で1時です。

ちょっと不定時法について補足です。

もともとオフィシャルには十二辰刻(十二支)による時刻表現は「定時法」
で、「子」の刻は午後11時~午前1時までの2時間です。

しかし、『西洋時計便覧』に見るように、「子」の刻を夜の「九つ」
と同一視して、正子~午前2時頃とする理解も浸透していたのでした。
半時遅れの解釈です。

一方、もともと不定時法である数による表現では、夜の「九つ」は
例外なく正子~午前2時頃になります。季節に依存しますが、春分や
秋分のころ、

|  八月、二月の中 ― 十二時から一時四八分

であれば、天保暦の表記

|  今暁九時七分

は、午前一時十六分くらいに相当します。

数による表現には半時進みの解釈はなかったはずです。

この記事へのコメント

五角塲
2020年02月22日 22:55
十二辰刻は定時法だったんですね。
そうか「八つ」「九つ」と「子の刻」「丑三つ時」は違う刻みでしたよね。

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