「定気法の導入の歴史」

一昨日、『日本暦学会』会報第25号を入手しました。

今回の号には 2017-03-24 『日本暦学会』第24号の記事で紹介した
2033年問題はどのように知られてきたか」の序編にあたる

 「定気法の導入の歴史

を3-5頁に載せていただきました。

で、早速修正

3頁の表では月行遅速の発見を後漢の賈逵としてしまいましたが、
藪内清『増補改訂中国の天文暦法』36–37頁の記述によれば、
もう少し遡ります。今回の元情報とした国立天文台の記事でも
「漢代には遅速があることがわかってきていて、それを整理した
のが賈逵」というような書き方なので当方の整理が雑でした。

別件

この表では、隋の劉焯の皇極暦[1]に言及しましたが、今回の号では
井上圭典さんも期せずして「皇極暦と大衍暦の完成度」で皇極暦に
ついて議論されています。マニアックな会報です。

[1] → 2014-03-12 皇極暦, 2014-09-12 時の記念日と皇極暦

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