内容-「御堂関白記に記載された日の出・日の入り時刻の復元」

一昨日の論文(研究ノート)

かなりコンパクトにまとめているため、さらにその内容を手短に
まとめるのは、意外に難しいです。

Abstract風に書くと、

 御堂関白記に記載された日の出・日の入り時刻については、大きく
 ふたつの解明すべき懸案があった。第一はこれらの時刻がどのような
 時刻制度に基づいて表記されたものかという点、第二はこれらの
 時刻がどのような根拠で導出されたのかという点である。
 本稿では、このうち第二の点に焦点をあて、これらの日の出・
 日の入り時刻の計算手順の再現と具体的な数値の復元に成功した。
 御堂関白記の日の出・日の入り時刻は、対称性で集約する日付での
 昼と夜の長さの平均を昼と夜の長さとして導出されていた。

といった感じでしょうか。

 (p.1)の通番2~10は、それぞれが4つの日付に対応しており、
 御堂関白記記載の日の出・日の入り時刻は対応している4つの
 日付を平均操作で集約した代表値になっている。

そのように想定すれば実際の記載値を復元できるのです。

ただし、計算のもととなった昼と夜の長さがどのようにして得られた
ものかは特定できず、今後の課題となりました。

観測 : 平安京では精度の高い観測は無理で、
    (→2017-06-12 大衍暦の基準緯度(さらに補足))
    日本海側に出て水平線を昇る太陽を観測せねばならない。

計算 : 陽城での計算では通番4が合わない。
    観測緯度を変えて宣明暦で計算した場合どうなるかが課題。

という状況までのところを論文では書いてあります。

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