「具注暦の時刻表記について」のこれまで
昨日の話題、そもそもの発端から整理すると長くなります。
もともと「具注暦の時刻表記について」の内容はかなり以前に発見していて
「暦の会」例会で発表していたものでした。ただ、メインの演題ではなく
例会の最後に設けられる各メンバーの報告の時間に説明していたと思われ[1]
http://www1.cts.ne.jp/~koyomi/reikai.html では第何回の例会だったか
確認できません。古川麒一郎氏に「どのような対称性があるのか」という
質問を受けたのを覚えています。
その後、2012年末に『暦の大事典』(朝倉書店)の宝暦暦・寛政暦の記事の
執筆を依頼された際、参考までに、その他の部分の原稿も確認させていた
だいたところ、日本の時刻制度の項では、大昔の橋本万平説がそのまま
解説されていました[2]。
驚いて岡田芳朗氏に「私の新説で解決しているのに何故古いままなのか」
確認したところ
> 典拠とする刊行物がない
とのこと。
そこで刊行物に「具注暦の時刻表記について」を載せようとしたのですが、
査読のある雑誌で何度も往復・改稿していたのでは当時設定されていた
『暦の大事典』の締切に間に合わない。結果、ちょうどタイミングの
良かった『日本暦学会』会報に掲載をお願いすることになったのです。
→ 具注暦の時刻表記について(『日本暦学会』第20号,2013)(表)
『暦の大事典』の締切に間に合ったはずなのに、なぜか日本の時刻制度の
項に反映されなかったので岡田芳朗氏に確認したところ「橋本万平説は
間違いだか、“橋本万平が橋本万平説を提示した”というのは事実だから、
後者のように書いた日本の時刻制度の項の説明は間違っていない」という
回答でした。もともと反映するつもりがなかったのであれば、時間を掛けて
でも査読のある雑誌を探したのですが…。
その後、『日本暦学会』の記事が一切、国会図書館のデータベース(NDL-OPAC)
に載っていないことに気付き、国会図書館にお願いして『日本暦学会』の
記事も原則 NDL-OPAC に載せていただきました。
→ 2015-05-21 国会図書館のデータベースへの登録
しかし、「具注暦の時刻表記について」は「2ページなのでルール上、
NDL-OPAC には載せられない」とのこと。
→ 2016-01-25 国会図書館のデータベースへの登録(その後)
このままでは、「具注暦の時刻表記について」は誰にも知られず埋もれて
しまいます。
そこで思い立って、「具注暦の時刻表記について」[3]の内容を研究者に周知する
目的で、谷川清隆氏と相馬充氏の主催で昨年行われた第5回天文学史研究会
(2016-03-25~03-26開催)で「具注暦の時刻表記について」を紹介したのです。
→ 集録 『御堂関白記の時刻表記について』
ここに至って、ようやくその方面の研究者にも「具注暦の時刻表記について」
の“四捨六入”説を周知することが出来た
…というのが、昨年までの経緯です。
[1] ひよっとすると記録が欠落している第201回~第276回の部分かもしれませんが、
本ブログを時系列にたどってみると、暦の会第375回例会での岡田芳朗氏の
講演を契機として、その後、検討が詳細化した可能性が高いです。
[2] つまり、事典に書こうというくらいですから、この時点で少なくとも文系の
学会的には、橋本万平説が定説であることが明確です。
[3] と「七千年ノ後僅ニ一日」の謎」
もともと「具注暦の時刻表記について」の内容はかなり以前に発見していて
「暦の会」例会で発表していたものでした。ただ、メインの演題ではなく
例会の最後に設けられる各メンバーの報告の時間に説明していたと思われ[1]
http://www1.cts.ne.jp/~koyomi/reikai.html では第何回の例会だったか
確認できません。古川麒一郎氏に「どのような対称性があるのか」という
質問を受けたのを覚えています。
その後、2012年末に『暦の大事典』(朝倉書店)の宝暦暦・寛政暦の記事の
執筆を依頼された際、参考までに、その他の部分の原稿も確認させていた
だいたところ、日本の時刻制度の項では、大昔の橋本万平説がそのまま
解説されていました[2]。
驚いて岡田芳朗氏に「私の新説で解決しているのに何故古いままなのか」
確認したところ
> 典拠とする刊行物がない
とのこと。
そこで刊行物に「具注暦の時刻表記について」を載せようとしたのですが、
査読のある雑誌で何度も往復・改稿していたのでは当時設定されていた
『暦の大事典』の締切に間に合わない。結果、ちょうどタイミングの
良かった『日本暦学会』会報に掲載をお願いすることになったのです。
→ 具注暦の時刻表記について(『日本暦学会』第20号,2013)(表)
『暦の大事典』の締切に間に合ったはずなのに、なぜか日本の時刻制度の
項に反映されなかったので岡田芳朗氏に確認したところ「橋本万平説は
間違いだか、“橋本万平が橋本万平説を提示した”というのは事実だから、
後者のように書いた日本の時刻制度の項の説明は間違っていない」という
回答でした。もともと反映するつもりがなかったのであれば、時間を掛けて
でも査読のある雑誌を探したのですが…。
その後、『日本暦学会』の記事が一切、国会図書館のデータベース(NDL-OPAC)
に載っていないことに気付き、国会図書館にお願いして『日本暦学会』の
記事も原則 NDL-OPAC に載せていただきました。
→ 2015-05-21 国会図書館のデータベースへの登録
しかし、「具注暦の時刻表記について」は「2ページなのでルール上、
NDL-OPAC には載せられない」とのこと。
→ 2016-01-25 国会図書館のデータベースへの登録(その後)
このままでは、「具注暦の時刻表記について」は誰にも知られず埋もれて
しまいます。
そこで思い立って、「具注暦の時刻表記について」[3]の内容を研究者に周知する
目的で、谷川清隆氏と相馬充氏の主催で昨年行われた第5回天文学史研究会
(2016-03-25~03-26開催)で「具注暦の時刻表記について」を紹介したのです。
→ 集録 『御堂関白記の時刻表記について』
ここに至って、ようやくその方面の研究者にも「具注暦の時刻表記について」
の“四捨六入”説を周知することが出来た
…というのが、昨年までの経緯です。
[1] ひよっとすると記録が欠落している第201回~第276回の部分かもしれませんが、
本ブログを時系列にたどってみると、暦の会第375回例会での岡田芳朗氏の
講演を契機として、その後、検討が詳細化した可能性が高いです。
[2] つまり、事典に書こうというくらいですから、この時点で少なくとも文系の
学会的には、橋本万平説が定説であることが明確です。
[3] と「七千年ノ後僅ニ一日」の謎」
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