Google 翻訳

2017-01-15 『ヘルシスト』座談会(続き)の記事で、『ヘルシスト』の鼎談を
ビットマップイメージからテキストに変換した話を書きました。

「これは使えそうだ!」と思って次にやってみたのが、高橋秀俊『電磁気学』の
関連部分のテキスト化です。昨年 Google 翻訳の精度が格段に向上しました
から、一旦和文テキスト化した上で英訳してみるとどうなるかにも興味あります。

結論からいうと、短い文はかなり正確に訳してくれますが、長い文は
やはり苦戦するようです。

p.189
>(IV.1-8)は,Hの場が与えられたとき,任意に空間に曲面を考えたとき,それを
>貫いて流れる電流の量を決定するものであるから,(IV.1-2)とは逆に磁場の方
>から電流を求める式だと考えることができる.

をそのまま英訳してみると、

>(IV.1-8) determines the amount of current that flows through it
>when arbitrarily considering a curved surface in the space given H,
>so (IV.1-2) ) Can be thought of as an expression for obtaining
>the current from the magnetic field.

となります。ただし、(IV.1-2)と(IV.1-8)はそれぞれ、



“(IV.1-2)とは逆に”というニュアンスが消えているのは構文がうまく解析
できなかったからのようです。

原文を読むと“任意に空間に曲面を考えたとき”の“とき”は不自然です。
そこで原文を、

>(IV.1-8)は,Hの場が与えられたとき,空間の任意の曲面を貫いて流れる
>電流の量を決定するものであるから,(IV.1-2)とは逆に磁場の方から
>電流を求める式だと考えることができる.

と変えてみると、

>(IV.1-8) determines the amount of current flowing through an arbitrary
>curved surface of space when given the field of H, so it is contrary to
>(IV.1-2) that magnetic field It can be thought of as an expression
>for obtaining the current from

となり改善しますが、3-4行目は構文が乱れています。

そこでさらに、文を2つに分割して、

>(IV.1-8)は,Hの場が与えられたとき,空間の任意の曲面を貫いて流れる
>電流の量を決定するものである.それゆえ(IV.1-2)とは逆に磁場の方から
>電流を求める式だと考えることができる.

としてみたところ、

>(IV.1-8) determines the amount of current flowing through any arbitrary
> curved surface of the space given the field of H. Therefore, contrary to
>(IV.1-2) It can be thought that it is an expression for obtaining
> the current from the magnetic field.

と、ほぼ正しい英文になりました。

英作文ができなくても、書かれた英文が読めさえすれば、変換元の和文を
工夫して、なんとかなるレベルまで来ているようには感じます。

[関連記事]
 2016-12-10 高橋秀俊『電磁気学』

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