冗長条件の整理

2015-05-09の記事に
>前後の冬至を含む暦月の間隔が中十一か月の区間中の無中気月を閏月にすると、前後どちらか
>の冬至がずれてしまいまいます。この区間の無中気月を候補から除外して、中十二か月の区間中
>の無中気月に候補を絞り込んでいるのです。
とあります。

冬至を含む暦月の番号を固定するだけで中十一か月の区間に閏月を置けなくなるということは、
中十二か月という指定が冗長であるということを意味します。

これを踏まえると、

時憲暦 ― 『清史稿』「時憲志」康煕甲子元法中
 (六乙)前後の冬至を含む暦月の間隔が中十二か月の区間中の
    最初の中気を含まざる暦月に閏を置く。

は実は「候補となりえる最初の中気を含まざる暦月に閏を置く」と言っているにすぎません。

天保暦+冬至優先
 (五冬)暦月中冬至を含むものを十一月とす。
 (六丙)前後の冬至・二至・二至二分を含む暦月の間隔が中十二・六・三か月の四半期[1]区間中の
    最初の中気を含まざる暦月に閏を置く。

も、実質

・(五冬)+(六甲) ― 暦月の番号を4個指定
・(五冬)+(六丙) ― 暦月の番号を1個、間隔を2個指定

ですからアルゴリズムの複雑さでは、

 「天保暦+冬至優先」(合計3個) < 「平山条文」(合計4個)

です。

「平山条文」は「天保暦」とは別物で、有害で余分な複雑さを持ち込んでいるように思えます。

もうひとつ押さえておくべきことは、

 2015-04-25 二至二分などの間隔
 2015-05-09 2033-2034年置閏案の整理(その2)

のどこにも冬至点と近日点の近さに関する議論がないことです。
議論することなく(六乙)や(六丙)の無矛盾性が確認できます。

実は冬至点と近日点の近さに関する議論も冗長なのです。

これは、決定しようとしているのが冬至点や近日点の周辺の暦月の番号だけではなく、
一年分全体の暦月の番号である以上当然のことです。

[1] 前後の二至二分にはさまれた中三か月という記述で、自動的に区間が四半期内に限定されます。
  ですから「四半期」という修飾語も実は冗長で説明的なものです。

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