角度の単位の不一致
早速、“貞享暦の日行盈縮と定朔”に訂正が発生してしまいました。
ブログ記事を利用する際、単位の修正もれがあったようです。
2014-03-19「中根元圭の観測」自体は辻褄が合っているのですが、
これを利用した部分の前に招差法の式の説明を挿入した際、“度”の
定義が変わったことを見逃しました。連動して(回帰年の日数/360)を
掛けるか、単位名を識別するか、どちらかにすべきでした。まあ、
比が問題なので論旨に影響はなく幸いです。
また、逐次近似はモダーンすぎるのではないかとのコメントもいただき
ましたが、[定朔日時による計算式]を解くのに私のライブラリで使った
逐次近似のテクニックは、ニュートン法ではなく、脚注11のブログ記事に
書いた通り、『日本暦日原典』p.520にある 計算 C) と(ループ回数が特定
できない点が違うだけで)実質的に同じテクニックです。内田正男さんも
モダンだという印象を残しています[1]が、計算 C)は儀鳳暦で使われた[2]
とされているので渋川春海が知っていて不思議はないです。
ただ、(A)
「渋川春海が知っていたテクニック」
↓
「[定朔日時による計算式]が解ける」
と、(B)
「渋川春海は[定朔日時による計算式]を現に解いている」
↓
「渋川春海はそのテクニックを使った」
は、必要条件と十分条件が逆なので、(A)が言えても(B)は言えません。
「可能性がある」にとどまります。
[1] このC)の方法のような数学的に高度な方法が当時発見された
ということは正に驚嘆すべきものと言わなければならない。
と内田正男さんは同じページに書いています。
[2] 数学史研究最新号の横塚啓之「麟徳暦の定朔計算と暦日の問題:
『日本暦日原点』の問題点を含めて(1)」を読むと、実際の儀鳳暦の
暦日は計算 A)より計算 C)に合う由。ただし、同論文では、計算 C)
を『則古昔斎算学』六(1867)所収の李善蘭『麟徳術解』までしか
遡っていない点が要注意ではあります。
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[2015-06-07 追記]
本記事へのフォローアップが 2015-06-08 の記事にあります。
[2015-06-08 追記]
別の解き方については2015-06-09 天元術の記事もごらんください。
ブログ記事を利用する際、単位の修正もれがあったようです。
2014-03-19「中根元圭の観測」自体は辻褄が合っているのですが、
これを利用した部分の前に招差法の式の説明を挿入した際、“度”の
定義が変わったことを見逃しました。連動して(回帰年の日数/360)を
掛けるか、単位名を識別するか、どちらかにすべきでした。まあ、
比が問題なので論旨に影響はなく幸いです。
また、逐次近似はモダーンすぎるのではないかとのコメントもいただき
ましたが、[定朔日時による計算式]を解くのに私のライブラリで使った
逐次近似のテクニックは、ニュートン法ではなく、脚注11のブログ記事に
書いた通り、『日本暦日原典』p.520にある 計算 C) と(ループ回数が特定
できない点が違うだけで)実質的に同じテクニックです。内田正男さんも
モダンだという印象を残しています[1]が、計算 C)は儀鳳暦で使われた[2]
とされているので渋川春海が知っていて不思議はないです。
ただ、(A)
「渋川春海が知っていたテクニック」
↓
「[定朔日時による計算式]が解ける」
と、(B)
「渋川春海は[定朔日時による計算式]を現に解いている」
↓
「渋川春海はそのテクニックを使った」
は、必要条件と十分条件が逆なので、(A)が言えても(B)は言えません。
「可能性がある」にとどまります。
[1] このC)の方法のような数学的に高度な方法が当時発見された
ということは正に驚嘆すべきものと言わなければならない。
と内田正男さんは同じページに書いています。
[2] 数学史研究最新号の横塚啓之「麟徳暦の定朔計算と暦日の問題:
『日本暦日原点』の問題点を含めて(1)」を読むと、実際の儀鳳暦の
暦日は計算 A)より計算 C)に合う由。ただし、同論文では、計算 C)
を『則古昔斎算学』六(1867)所収の李善蘭『麟徳術解』までしか
遡っていない点が要注意ではあります。
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[2015-06-07 追記]
本記事へのフォローアップが 2015-06-08 の記事にあります。
[2015-06-08 追記]
別の解き方については2015-06-09 天元術の記事もごらんください。
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