御堂関白記の時刻制 四捨六入説

2012-05-29の記事「御堂関白記の時刻制」を論文化したものを、先日発行の
「日本暦学会会報」No.20に掲載していただきました。

論文の補足になりますが、なぜ橋本万平氏が四捨六入説に気が付かなかったの
かという疑問に答えておきます。推測ですが、おそらく氏は御堂関白記の日の出・
日の入り時刻を、対称性を利用して集約するという手順を踏まなかったのではない
かと思われます。集約しないで日の出・日の入り時刻の一覧を見ると、初刻一分が
4回あるのに、初刻零分はひとつもありません。「四捨五入」[1]では確率的にあり得
ないと判断してしまったのでしょう。表を集約してみると4回ある初刻一分は実は
何れも同じ計算をした結果そうなった部分であることがわかるのです。

[1] 他の部分の議論では「四捨五入」を検討しているところもあるのに…

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