『忘れられた日本人』に現れた日付

岩波文庫に宮本常一『忘れられた日本人』が収録されています。

対馬の梶田富五郎翁の話の中に「明治五年十二月十五日」に時化で船が遭難した
話が出てきます。言うまでもなく明治改暦で明治5年は12月2日で終了、翌日が
明治6年1月1日になったので、公式には明治5年12月15日はありません。しかし、
改暦を決定したのが11月で、対馬のような辺境にはすぐには情報が伝わらなかった
のでしょう。

実際に活字になった面白い事例ということで、記録に残しておきます。

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